おれんじたいむ～絵本と君とぼく～

「くまとやまねこ」
湯本香樹実文／酒井駒子絵 河出書房社


大切な人との別れ。
生きていると、いつかどこかで経験することでしょう。

受け入れる
と言いますがなかなか簡単な事ではありません。
その人への思いが強ければ強いほど…


このお話の主人公のくまは、親友のことりを亡くしてしまうシーンから始まります。

深い深い悲しみの中、くまはやまねこと出会います。
悲しみに暮れていたくまの心に変化が…


本屋でこれを立ち読みをして、ぼろっと泣いてしまいました。

ぽっかりと空いた心
歩き出せないやるせなさ
ことりとの思い出
くまの気持ちが切なくて…感情移入してしまいました。




イロイロある人生。
絵本が何か解決してくれる訳ではありません。

それでも絵本は
心に陽を差し込んでくれたり、
忘れていた何かを思い出させてくれたり、
寒さに震えるハートを温めてくれたり。


『この喜びを知っているかどうかで
人生の景色は　はるかに違う』

落合恵子さんの言葉ですが、そうなんです。
すくなくとも、私の人生の景色は変わりました。


「いのち」と向き合う絵本も数々あります。
また、ご紹介していければ…